みずほプレミアムクラブの紹介
みずほプレミアムクラブはご存知でしょうか?
同クラブは、みずほ銀行(やみずほ証券などの系列金融機関)との取引がある顧客に対して各種優待や紹介サービスを提供するものです。
今回は私も会員である、みずほプレミアムクラブについて詳しく説明したいと思います。
1.そもそもみずほプレミアムクラブとは?
みずほ銀行のFAQコーナーの回答によると以下のようになっています。
こちらの説明だと実際のメリット・登録方法などは分かりませんよね。
(1) みずほプレミアムクラブの簡単な紹介
同クラブは主に①金融サービス②ライフスタイルサービスの二点について優待を提供しており、年会費は無料です。
連絡方法として会員専用ホームページがあり、そこで情報が確認できます。そのほか冊子が定期的(年4回)に郵送されます。また、月に1度程度登録したメールアドレスに新しいお知らせが届きます。
同クラブの連絡方法は電話と応募フォームの二種類です。
クレジットカードのコンシェルジュのように受付の電話番号があります。ただ、プラチナカード付帯サービスのコンシェルジュと異なって、対応時間が限定されているので注意です。
以下では、会員である私が詳細にご紹介していきます。
(2) 他行の提供するサービスとの比較
他の銀行が提供するサービスとの比較してもみずほプレミアムクラブは素晴らしい内容です。三菱信託銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行も高額利用者に対してはサービスを提供していますが、みずほプレミアムクラブの方が充実しています。
2.メリット
提供しているサービスは多岐にわたり、金融サービスとライフスタイルサービスに分かれています。金融サービスは、住宅ローン、振込手数料、みずほ証券手数料などの各種優遇があります。ライフスタイルサービスは買い物、旅行、グルメなどに使える特典があります。
クレジットカードの付帯内容と被ることもありますが、百貨店での特別対応はかなりユニークで重宝しています。
(1) 金融サービス
みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券が提供するサービスが中心となっています。
みずほ銀行
・ATM手数料無料サービス
・振込手数料無料サービス
・各種カードの発行・切替・再発行手数料無料
・通帳・証書再発行手数料無料サービス
・貸金庫手数料の特別ご優遇
・住宅ローン関連手数料無料サービス
・住宅ローンおトクな金利プラン
・海外送金優遇サービス
・外貨預金優遇サービス
・外貨両替特別レート
キャッシュレス化が進み、日々の生活で現金が必要な場面は限られています。しかしながら月謝の支払いや友人同士での金銭のやりとりには元気は必須ですし、社会人ともなれば月に数回は振り込みをすることがあるはずです。
そうしたお金に関する手数料の細かな積み重ねは年単位に換算すれば大きなものになります。みずほプレミアムクラブに入会することで、こうした細かな部分で節約をすることができます。
みずほ信託銀行
・遺言執行報酬割引サービス
・選べる安心信託の設定時信託報酬割引
みずほ証券
・株式売買委託手数料の割引
みずほアメックスプラチナカードの紹介
アメックスプラチナ(通称:アメプラ)という素晴らしいカードのみずほとの連携バージョンのクレジットカードへの申し込みが可能です。現在、アメプラは直接申し込み可能ですが、数年前まではアメックスゴールドカードからのインビテーション制でした。
みずほアメプラはアメプラの付帯特典を享受しつつ、みずほグループでのサービスも利用できるものとなっています。ただ、センチュリオンへのインビテーションの可能性は限定的である可能性もありますので、センチュリオンを目指している方は詳細を予め確認しておくとよいでしょう。
私は秋田住みでなかなかプラチナ特典を活かすことが少なくので、このサービスには申し込んではいません。
しかし、都心や関西圏にお住まいの方には享受できるメリットもあるのではないでしょうか。
また、海外旅行が年に複数回ある方や国内出張で高級ホテルを頻繁に利用される個人事業主の方などは検討の価値があると思います。
こちらのみずほアメプラの利点は、持っているだけでみずほプレミアムクラブの会員資格が継続することです。3.で紹介した面倒な審査条件のクリアは必要ありません。
(2) ライフスタイルサービス
こちらのサービスは、JTBが提供または紹介するライフスタイルサービスとして行われています。
トラベル
国内の保養地や、富裕層向けの高級な海外旅行プランを提供しています。銀婚旅行などの相談をなさるような方々がいるのではないでしょうか。
ダイニング
100軒を超える名店中の名店がリストアップされています。もし、来訪を希望の場合は、以下のような申し込みフォームを記入する必要があります。10分ほどで済むので、料理店の営業時間外でも記入が可能で大変便利です。
都内が中心ですが、一部関西圏のレストランもあります。私は都内出張の際や旅行の際に利用することがあります。
昨年から大幅に紹介店が増加しており、今後も期待しています。
ショッピング
・百貨店のお得意さま向け特別ご優待
デパートの上顧客向けのサービスである、外商カードに申し込むことができます。対象は、高島屋、小田急、東武、東急、大松松坂屋、阪急阪神と非常に幅広いです。三越が入っていないのが悔やまれますが、関東・関西圏にお住まいの方にとってはメリットがあるものだといえます。
・「タカシマヤギフトカタログ」掲載商品の特別ご優待
・フラワーギフトサービス
チケット
・国立劇場の歌舞伎公演の特別ご優待
・新国立劇場のオペラ・バレエ公演の特別ご優待
・おすすめのチケット
おすすめのチケットは、みずほプレミアムクラブのおすすめするイベントがある度に更新されています。これまで、宝塚・バレエ・ミュージカルの公演などがありました。
アート
・「SOMPO美術館」特別ご優待
・「東京国立博物館」特別ご優待
・「国立国際美術館」(大阪)観覧料等の特別ご優待
・「国立西洋美術館」観覧料等の特別ご優待
レジャー&カルチャー
・ゴルフ
・朝日カルチャーセンター朝日JTB・交流文化塾ご優待サービス
・NHKカルチャーご優待サービス
メディカルケア
・人間ドッグ予約代行・特別ご優待
・最先端がん検診「PET検診」の予約代行・特別ご優待
・健康相談と医療施設・介護施設のご案内
・「チャームケア」運営の有料老人ホームシリーズの特別ご優待
ボディケア
・フィットネスクラブ「グランサイズ」の特別ご優待
・ザ・ペニンシュラ スパの特別ご優待
ハウス&インテリア
・ホームセキュリティ優遇サービス<ALSOK>・<セコム>
・大手家具メーカーの特別ご優待(ドリームインテリア倶楽部会員特典)
・不動産販売価格の特別ご優待
・不動産仲介手数料の特別ご優待
3. デメリット
(1) 登録の基準が高いこと
以下2つの基準を満たしている必要があります。
①1000万円以上の預かり資産
みずほ銀行ならびに所定の届出を提出したみずほ信託銀行およびみずほ証券での円貨預金以外のお預かり資産の合計額が1000万円以上あること
②みずほ銀行での流動性預金(無利息型の普通預金、定期預金は対象外)の合計額が50万円以上あること
(2) メリットの汎用性が人によること
都内、関西、名古屋あたりの優待内容が圧倒的に多いという特徴があります。したがって、人によっては活かす機会が少ないのがデメリットです。私は東北在住なので少しもったいないですね。ただ、数か月に1回程度は都内で仕事やプライベートの用事があるので、その際には使うようにしています。
(3) 受付時間はクレジットカードのコンシェルジュほど柔軟なわけではない
クレジットカードの付帯特典としてあるコンシェルジュは基本的には24時間365日受け付けているものが多いです。それに対してみずほプレミアムクラブは、平日、土曜日の10-18時までと対応時間が短いのが難点です。日曜日、祝日、振替休日、年末年始(12/30-1/3)は休業のため、オフィスでの仕事がメインの利用者にとっては、少し困った仕様となっています。
4.実際の利用レビュー
(1) 会員証の発行
このようなものです。当時は希望すれば顔写真付きの会員証を発行していただけました。現在はオンラインのみかもしれませんので詳細はご確認を。
(1) チケット予約
阪神ー巨人の東京ドームでの試合を予約しようと思いました。
チケットぴあなど他のシステムと同時なのでクリック合戦の時はあまり効果は見込めないことが難点です。
セゾンゴールドカード以上に付帯する特典であるチケットサービスで、チケットぴあから事前抽選をした方が期待できます。
(2) レストランの予約
妻と義母と一緒に都内でランチをしました。みずほプレミアムクラブ経由だからか、眺めの良い素晴らしい席に通していただけました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
(3) 百貨店での優待サービス
外商カードを発行していただき、その後ジュエリーショップで妻へ出張のお土産を購入しました。とても喜んでもらって嬉しいです。妻の笑顔は、普段から頑張って働いて良かったと思わせてくれます。
・高島屋
みずほプレミアムクラブの会員証を髙島屋の「ご優待券お受け取りコーナー」で見せると、割引券がもらえます。割引対象から除外されている商品は少なくないですが、充分に満喫できます。
実際に割引券を利用する際は現金のみなので、高額の買い物をする際にはATMなどで予め用意するように注意が必要です。
5. 登録手順
(1) 必要なこと
・1000万円以上の預かり資産(現金を除く)と50万円以上の流動性預金
1000万円以上の預かり資産
みずほ銀行ならびに所定の届出を提出したみずほ信託銀行およびみずほ証券での円貨預金以外のお預かり資産の合計額が1000万円以上あること
・口座情報の連結に関する登録
保有資産がみずほ証券、みずほ信託銀行などにも分散されている場合は、口座情報を共有する必要があります。そうすれば、みずほグループでの資産として合算されて、1000万円以上という基準に対して照会することができます。
(2) 私が行ったこと
- 株の移管
他社さんからみずほ証券さんに株式を移管しました。2週間くらいで手続きは完了しました。
- ご担当者の方に興味がある旨を直接お伝えする。
以前からお世話になっていたご担当者の方にご相談したところ、詳細の確認と、今後の手続きについてご教示いただきました。とても丁寧なご対応でした。
6. 注意点
(1) 現金は1000万円の預かり資産の評価額に含まれない。
上記の算出法の中で、現金は2019年から対象外となりました。低金利の時代に現預金を円で持っていても、銀行側にメリットがないためでしょう。
(2) 審査があるため、上記の条件を満たしても断られる場合があるかもしれない。
個別具体的なお取引状況、関係性、銀行の状況など様々な要素が絡んでいます。
おそらくシステマチックに行われている判定だと思いますが、あくまでも大切な顧客に対するサービスだと考えたほうが妥当かと思います。
(3) 連結している必要がある。
みずほのグループに預けている資産がみずほ証券、みずほ信託銀行など他の機関にも分散している場合、「銀行ー証券ー信託銀行」間を連結しないと資金を把握できません。したがって、予めその手続きを行う必要があります。
7. なぜこのサービスを使うか?
以上をご覧になって、「あれ、なんか登録面倒くさいしサービスも殆どクレジットカードの優待がカバーしてるじゃん」と思った方もいると思います。
そういう側面もあると思いますが、私はこのサービスには固有の価値があると思っています。
(1) 百貨店の外商カード獲得
外商カードは取引の多い特別な上顧客に対して提供されているものです。
したがって、通常は年間100万円以上の決済修行を強いられます。
個人事業主の方で他の会社とのお中元のやり取りなどで百貨店とコネがある場合は入手しやすいですが、そういった恵まれた条件の方々は限られます。
多額の決済を経ずに、みずほプレミアムクラブを経由すれば申し込みだけで入手できるのはメリットだといえます。
※審査はありますが、みずほプレミアムクラブの紹介ということであまり厳しくはありません。
(2) 維持費が無料であること
年会費がかかりません。クレカのコンシェルジュや優待はプラチナカード以上に通常付帯しているサービスです。
プラチナカードは最低でも2万円以上の年会費がかかりますので、優秀な維持費であることが分かります。
みずほ系列に1000万円以上の資産を置いておく必要はありますが、証券の場合は管理手数料はありません。したがって、年会費無料で上記の特別なサービスが受けられるのです。
もしも、1000万円以上の株を保有されていれば、みずほ証券に移管するのがおすすめです。
移管手数料を負担してくれるキャンペーンもやっていることがあります。
(3) 銀行の顧客として丁寧に扱われる
長い人生では、銀行ローン、教育ローン、事業の融資など人生の重要なポイントで銀行にはお世話になることがあります。
信用金庫といった地元密着型の金融機関もあり、最近は各種手数料がお得なネット銀行もあります。
そうした中で困ったときに相談に乗ってもらえるメインバンクがあれば心強いですね。
私は元々みずほ銀行とはあまりかかわりがなかったですが、みずほプレミアムクラブに入会したことでかなり距離感が縮まりました。
みずほ銀行の支店を訪れる際は、担当者に電話をすれば混雑する待合室で数十分も待つことがありません。
別フロアの落ち着いた場所で、小会議室に通されてお茶を出されながら手続きをすることができます。
担当者の方が変わるたびに、直接お電話をいただき対面でご挨拶するので「重視されている」という感覚があります。
8. おすすめな人
(1) 退職後の安定した暮らしをされている方
(2) 若い人で特定の支出がなさそうな人
財産を急激に動かす必要がない方は、証券口座に眠らせておくのはもったいないです。 みずほ証券に移管してみてはいかがでしょうか。
9. おわりに
さて、今回はみずほプレミアムクラブについてご紹介しました。いかがでしょうか?
関東・関西にお住まいの方の方がメリットを享受できますが、私のように地方在住の方も海外や関東・関西へのお出かけの機会がある方にはおすすめできます。
大切な人との記念日をレストランで過ごしたり、たまに旅行の際に使えれば家族からの評価も上がるかもしれません。
それだけでなく、日々の生活での銀行利用でも手数料面で優遇があり、些細な出費を抑えることができます。
もし、みずほプレミアムクラブの入会をご検討の方がいらっしゃれば参考になればうれしいです。何かご質問などあればコメントください。